2007年07月

文月 三十日  月曜日

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戸井の本まぐろ。

当家のような小さい店にはちょっとした買い物です。

まぐろ屋さんによると

「最低でもこれくらいの厚みでないと売れない」

とのこと。

それは「皮を下にして置いた時に立つ」ようでないと
「身割れ」してしまってちゃんと保存が出来ないから

ということらしい。

これは・・・

ちょっと残っても嬉しいかなぁ(笑)




文月 三十日  月曜日


〔 菜 〕

焼き枝豆   水なす   苦瓜 胡麻だれ

菊花の酢のもの   刻みらっきょう

オクラと茗荷のちりめん山椒あえ

キャベツと豚挽き肉の辛味噌

〔 造 〕

しんこ   新さんま   本まぐろ

〔 煮 炊 〕

いわしと豆腐の煮物 

〔 焼 〕

地鶏   豚モツのつくね焼き

鮎 (川辺川)   めひかり風干し

〔 常 〕

おとうふ   京揚げ焼き
香のもの   玉子焼き


〔 肴 〕

じゅん菜とうに 生海苔の煮凝り

馬刺し   小鯛の出汁蒸し

黒ばい貝とこんにゃく煮

鱧(はも) 天ぷら 又は 卵とじ

焼きズッキーニと鴨だんご

川海老とごりの唐揚げ   水茄子の豚肉巻き

うなぎの「肝味噌」焼き   幻魚(げんげ)の干物

〔 おうどん お食事 〕

もり   ◇   ごまだれ 

○○吉 ( 鶏肉 油揚げ 葱 )

冷やし穴子


〔 甘 味 〕

チョコレートのムース




太郎、長野の畑に立つ

前出のズッキーニ畑の他に、
もう一箇所の農地と更に田圃があって
それをたった一人でやっているという先輩。

自分達が畑に着いた時にはビニールと格闘中。

トマト畑に雨が直接降り込まないようにするため
長?い屋根を張っているところでした。

ちょうど風が出てきたところで、
とても一人では出来そうにない仕事。

さっそく自分達も手伝います。

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これ・・・自分達がいなかったら・・・

全部を一人でやってたんだろうなぁ ショック

自分も「いつか野菜を作りたい」などと考えていましたが
それはとてつもなく大変なことであって、どうやら
店を営む傍らで出来るようなことではなさそうです。

目の前にある野菜は、数年に及ぶ試行錯誤と実地の結果。
そしてそれは、これからも工夫と改良をされながら
より美味しく、より健全な野菜に変化していくのでしょう。

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これはトマトの花。

上の写真のトマトと違い、最初からビニールハウスに於いて
水分摂取量の調整をしているトマトの花の写真です。

細かい産毛がびっしりと生えています。

トマトの原産地はアンデス山脈。
それも岩がごろごろしているようなところ。
降雨量も少なく、足元に水があるわけでもない。

空気中の水分を少しでも多く取り込むために
トマトは自分の産毛を伸ばしてがんばります。

その生命力がトマトの美味しさを産み出すのです。

トマトを元の環境に近づけて育てることについては
永田農法や緑健農法と呼ばれる栽培方法などが有名で
トマトの栽培方法についてはここ20年くらいの間に
随分と変化、浸透してきたように思います。

夏の午後、ビニールハウスの中では
むせ返るほどに青いトマトの匂いがして
それはなんだかとても懐かしい記憶と共に
自分を幸せな気持ちにしてくれるのでした。



夏の空模様

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日曜日、太郎は長野に行ってきました。

今回は実家ではなく、合気道の道場がある佐久市。

普段の稽古は都内の本部道場でしているのですが
自分が師と仰ぐ師範の道場は佐久市にあるのです。

写真は道場の庭にある柳の樹。
柳とは思えないほどの大きさです。

いつもなら、樹の向うに浅間山がみえるのですが
今日は山際が曇り加減で雲間に隠れたまま。

そういえば東京はすごい雷だったようですね。
佐久もちょっと曇り加減で怪しい天気です。


さて・・・

朝8時半に東京を発って、佐久平に着いたのが11時。

練馬から関越に乗って藤岡から上信越へ。
給油を含むSAでの休憩が2回。

渋滞もなく、スムーズに来ることが出来ました。

そこからさらに車で30分。

まずは立科の野菜の生産者に会いに行き
出来具合や出荷の予定などを確認。

7月は大雨で収穫の予定が狂って大変だったようです。

同じ時期の同じ野菜でも
雨が続いた後で収穫したものと
好天気が続いた後で収穫したものでは
まったくといって良いほど味に違いがあります。

もっとも・・・

同じ味の野菜なんて最初からないのですけれど。

ちなみに自宅の菜園は、この7月の雨で全滅状態。
少しは雨のあたらない工夫をするべきでした。

たかだか数個のプランターでこれですから
広大な農地で生活をかけて、ということになったら
本当に大変なことだと思います。

いつも美味しい野菜を作ってくれる生産者の皆さんに
あらためて感謝です。


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今回の佐久来訪は、8月に行われる夏季研修会の
参加者に提供する食事の準備と段取りの為。

1食につき50?60人分の食事を用意するのです。

研修会の参加者と一緒になって大量の料理を作るのは
いつもの仕事と違う楽しさがあります。

材料を剥くのも切るのも皆で分担してやるので
形も大きさもてんでばらばら(笑)

だから火の通り加減にも当然のように違いがあり
全体が同じように仕上がらないのですが
それはそれで、また楽しいものなのです。

そんなわけで。。。

日曜日は先輩の農場を訪ね、
研修日当日に良さそうな野菜の様子などを見せて貰い
道場付近のスーパーを巡って食材の確認をしました。

夜は夜で、簡単なつまみと持参したお造りなどで
夕食と打ち合わせを兼ねてちょっとした宴会。

研修会の段取りなどを肴に飲みつつ夜の11時まで。

道場はそのまま宿となり、布団を敷いて就寝。



月曜日の朝。 6時に起床。

10時には東京に着きたいので、顔を洗ってすぐ出発。

前夜から、静かに雨が降っていました。

佐久は朝夕に風が吹いて、とても涼しいところです。
清清しい朝の空気と穏やかな雨。

気持ちの良い朝でした。

太郎は10時を目標に築地へと向かわねばなりません。
仕入れの済んだ相棒を荷物ごと拾って帰るためです。

都心には外環から入るか、練馬から入るか・・・

とりあえずナビを設定してから考えることにしました。

ナビが選択したルートは外環から首都高に入って
銀座で高速を降りるコース。

うーーん・・・まぁ、これはこれでいいかな。

太郎は最近、都心を走ることに馴れてきました。

ナビの設定が必ずしも正解ではないし
混雑の状況に対応しているわけではないということが
だんだんと解ってきています。

近くまで行ってから道路情報を確認して
状況によってコースを変更すれば良いでしょう。

ふっふっふ ウインク

自分の成長をふと感じた瞬間でした。

さて、出発。

ナビの画面にタッチして、案内を開始させます。

ナビが立ち上がってすぐに自動音声。

「3キロ先、キリのため速度制限50キロです」


。。。



( T T )


。。。




太郎にしては、かなり順調な週末になるはずでした。

そのささやかな夢も、無感情なナビの音声によって
一瞬にして崩れ去りました。

3キロ先・・・

そういえば、碓氷峠は昔から難所だったけ(涙)

やっぱりきたかぁ 今週も 大波
なかなかスンナリ帰らせてはくれないなぁ 悲しい

ゆっくり出来るのなら出発を遅らせるのですが
今日はそういうわけにもいきません。

2週間前のキリの中を走った恐怖が思い出されます。

今日はあれを高速でやるのか・・・

不安な気持ちを抱いたまま、太郎は高速入口へ。
そのまま左の車線に入り、50キロで走ります。

ライトはハイ・ビーム。
フォグ・ライトもよし。

道路上には次第に白いもやもやが・・・

佐久平からはトンネルが続きます。
トンネルの切れ目ごとにキリが深くなる気配。

昔は対面式のトンネルで衝突事故も多かったようですが
今は一方向二車線に整備され、走り易くなっています。

それでも、トンネルに入ってしばらくは
モヤモヤが残っているくらい、外は深?いキリ。

実は、太郎はトンネルが大の苦手。

薄暗がりで左右から圧迫されるような緊張感。
白く或いは黄色く並んだ灯が後方に流れる様。

どうにかすると錯覚を起こしそうで怖いのです。

霧の中を走る緊張感とトンネルの中を走る緊張感。

太郎には過酷なダブルのプレッシャーでした。

それでもなんとか峠を越えて
霧からも抜け出してほっと一息。

なんだかもう一気に疲れがどっと・・・(苦笑)

さっさと休憩しようと思って横川にて停車。
霧は強い雨に変わっています。

太郎はコーヒーを飲みながら思い返していました。

カーブごとに、目の高さに配置されている黄色い灯。
おかげで霧の中でも曲がり具合を知ることが出来ました。

高速道路上にはいろいろな配慮がなされているのですね。

標識や注意を呼びかける電光掲示板。
曲がり具合や傾斜の具合を知ることの出来るラインや矢印。
踏むと振動が伝わるようになっているライン。
車間距離を確認するための標識やライン。

ルールを守りさえすれば、こんなに安全に走れる道路は
他にないんじゃないかと思います。

それでも事故は起こっているのですから。

道路上に残された急ブレーキと急ハンドルのタイヤ痕。
見るたびに、ドキッとします。

自分がどんなに安全運転をしていても、
他から貰う事故というのもきっとあるでしょう。

気をつけなくては、と思います。

さて、気を取り直して横川を出発。

雨足は走るごとにだんだんと強くなっています。

梅雨明け前の空はとても不安定。
東京の日曜日はものすごい雷雨だったようですが
どうやらこの辺りも同じ目に遭いそうです。

電光掲示板には「雨のため制限速度80キロ」
とありますが、自分の走っている真ん中の車線は

。。。

なぜか100キロで流れています(汗)

前を走る車の水飛沫で視界が遮られ

太郎、再び・・・


???声にならない叫び???


追越車線を走る車はもっとスピードを出してます。

何故? 何でそのスピードで走れるの?

っていうか、危ないって!(冷汗)


自分は100キロでワイパー全開。

でも・・・

雨が強すぎてまったく役立にたっていません(苦笑)

さっさと左の車線に移ってスピードを落としたいのに
周りが見えず、怖くてハンドルが切れないのです(汗×2)

まだ真っ直ぐ走っていたほうがマシみたい(滝涙)

追越車線を走る車の水飛沫と前を走る車の水飛沫で
自分の車が水煙に包まれた状態でした。

その状態で、どれくらい走ったのか覚えていません。

いつの間にか雨は上がり(降雨地域を抜けた?)
路面も普通に戻っていました。

ずっと、真ん中の走行車線を走っていたようです。

雨脚が弱くなった時に車線を変更するとか
どこかのS・Aの入って休むとか

そんなことも考えられないくらい、
ただ、走ることに集中していました。

箱根のキリも怖かったけれど
大雨の高速はもっと怖かった(涙)

今回の経験を生かす為に太郎は以下の決心をしました。

フロントガラスにドライ・コート加工する。
タイヤを替える。

実は・・・自分の乗っている車は型式12年。

7年前の車ですが「1万キロしか走っていない」
という新車同然の状態で放置されており、
これがちょっとしたご縁もあって
自分のところへとやって来たのでした。

ただ・・・

タイヤの溝はしっかり残っていますが、さすがに
経年変化ということで、細かいひびが入っています。

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メーカーの整備士の話では、紫外線によるひびなので
まだ十分に走れるということでしたが、これを機会に
より身の安全を図る意識を持とうと太郎は思ったのです。

ルールを守って走ればとても安全なはずの高速道路。

それでも天候やアクシデントによる事故の可能性はある。

自分の身を守るためには、安全な運転をする以上に
十分に備える、ということが必要でしょう。

だったら150キロも出すな!と突っ込まれそうですが(苦笑)


。。。。。


無事に築地にたどり着いて、車を停めてぐったり。

太郎は、運転にはどうにか馴れたと思います。

しかし・・・

安心して走れるようになるまでの道のりは
まだまだ遠いようですね。


今回の走行距離      401km

ただ今の走行距離計  3948km

目標まで       あと6052km



長野から

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長野県佐久市に来ています。

佐久の道場で稽古をしている先輩が
6年前から無農薬で取り組んでいる畑です。

市内から車で30分。
山間に開けたズッキーニ畑。


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他にも隠元豆やとうもろこし、じゃが芋など
広々とした農地にしっかりと根を下ろしていました。


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そんなわけで・・・


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たくさんのズッキーニをお土産に頂いてきました。

さて・・・

どうしようかな?



文月 二十五日 水曜日

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文月 二十五日 水曜日



〔 菜 〕

焼き枝豆   新ぎんなん   水なす

しめじといんげんのおひたし 

菊花の酢のもの   刻みらっきょう

オクラと茗荷のちりめん山椒あえ

キャベツと豚挽き肉の辛味噌

〔 造 〕

かんぱち   めじまぐろ

〔 煮 炊 〕

琵琶ますと南瓜の旨煮 

〔 焼 〕

地鶏  豚モツのつくね焼き  牛もも肉のたたき

太刀魚 風干し
  
〔 肴 〕

じゅん菜とうに 生海苔の煮凝り

しらたき ぴり辛煮   馬刺し

焼き鮎 南蛮酢

たことじゃが芋の青唐炒め

鱧(はも) 天ぷら 又は 卵とじ

川海老とごりの唐揚げ  うなぎの「肝味噌」焼き

幻魚(げんげ)の干物

〔 おうどん お食事 〕

もり  ◇ ごまだれ ◇ 豆乳

○○吉 ( 鶏肉 油揚げ 葱 )

冷やし穴子



************************************************




昨日、今日と暑いながらも気持ちよく晴れていますね。
いよいよ本格的な夏が来るようです。

ここ2週間くらい天候に恵まれなかったせいか
食材も今ひとつぱっとしませんでした。

この好天気に期待しています。



28日(土曜日)は「子供の日」です。
5時半からご予約いただけます。


そろそろ川辺川(熊本)の鮎が再開できそうです。
30cmクラスの尺鮎も、もう間もなくでしょうか。

台風や大雨で荒れた川を泳いで逞しく育った鮎。

それを食べようというのですから・・・

まったくもって業の深いことですね。

感謝の気持ちを忘れないようにしたいものです。




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