【 一部 】 娶せる
鎹 カスガイ の長手箱
エンドウ豆と蕪のおひたし 丘ヒジキ胡麻あえ
新牛蒡と蕗の薹 筍と蒟蒻
アスパラガスとヤングコーン トマトの塩水漬け
河北農園の加茂茄子 + グアンチャーレ アフミカータ
【二部】 豊穣祈願
北海道産水蛸 + パルマ・ネロ + 春菊の口代わり
【三部】 滋養
温かいカツオだしで食べる パルマ24か月
豆御飯のおむすび + 生ハム + レタス
今年の夏至日は六月二十一日。一年のうちで最も昼の時間が長い日。
この日に太陽黄道が90度を示すことから、冬至と共に暦の基準とされる。
南英のストーンヘンジ、マヤのチェチェン・イツァのピラミッド、日本の夫婦岩等、
太陽の動きを暦の基準としていた痕跡が遺跡や建造物となって
世界各地に点在していることは良く知られているが、
その割に日本では夏至祭に対する認識が浅い。
それは月の動きを暦の基準としてきた民の国だからなのかもしれない。
夏至の風習は、ヨーロッパに強く根付いている。
とりわけ北欧のミッドサマーの祝日の規模が大きく、
その風習の一部が日本における夏至祭の原型を成していると考えられる。
太陽を神と戴く民族にとっての夏至は、性欲をかきたてる日、と言われており、
男女の出会い、恋に落ちる日、夢見の日、伴侶との出会いなど、
地方が変われば内容も変わるが、
概ね「男女の結びつきを強くする日」として祭られる。
祭とは、神への祈りや感謝を込めた儀式であると共に、男女間の仲を取り持つ、
つまり子孫繁栄の営みへと誘う側面をもっている。
日本の祭は、男は裸に褌、女は着飾り、それぞれの性をアピールする。
神輿を担ぎいで気勢を上げ、酒を飲んで勢いを上げ、
地域ぐるみで一種のトランス状態に陥る。
これはもしかすると、子孫繁栄のために図られた仕組みの一つではないだろうか。
カスガイ 6,000円
サルメリア69 4,000円
ワインコース 5,500円
生ハム盛合わせ 3,000円
祭スタッフ
サルメリア69 新町賀信 ソムリエ 三浦春悦、堀家亜季
鎹 カスガイ 三浦俊幸、春日井律子
2014年 6月17日