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なんと、二週間ぶりの更新です。

決算、ということもありましたが
やらなにやら外の用事で身辺が慌しく
毎日ぎりぎりに店に入っていました。

ブログの更新が出来ずにいることは気になっても
食材などの写真を撮る時間もなくて
ただただ、沈黙。。。

覗いて下さった皆さま
たいへんに申し訳ありませんでした。


さて、久しぶりの更新でイキナリ珍魚の登場です。

油坊主「あぶらぼうず」といいます。
築地でもホトンド取り扱うことのない

・・・ というか 

禁魚として取り扱われることのなかったこの魚。
最近では珍魚として極まれに取り扱いがあるようです。

魚屋 「今日の買い物の予定は?」

相棒 「?」

魚屋 「いや、何か珍しい魚があったら
     買ってみようかな?なんて思ってない?」

相棒 「何があるんですか?」

魚屋 「(にやり) 実はね・・・」

というような会話があった後で対面したというこの魚。
こういうヘンな魚は絶対に買ってくるという我が相棒。
まんまと半身買わされて来ちゃいました。

体長1メートルを超える魚を丸々半身、です。

禁魚であった理由は「あまりにも油が多いから」

なんだそうで、その凄さといったら

「たくさん食べると腹を下す」というほど。

この魚を厚さ1センチほどの薄い切り身にしてから
いつもの換気扇下で干して油を少し落としました。

この切り身をさらに炭火で焼いて油を落とすのですが
それでも焼き上がりはジュワジュワと音を立てています。
そしてそれは、皿に載せて目の前に運ぶまで
切り身の表面で弾けつづけるのでした。

これを食べたお客様の感想は一様に
「すごい油だけどとっても美味しい」
とのこと。評判は上々なのです。

大トロや霜降り肉が好まれるくらいですから
それほど違和感はないようですね。

ただし、食べる量はほどほどにした方が良いようです。