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苺ジャム 170g 1050円

苺・砂糖・シャンパン(添加物・香料・保存料等は一切使用していません)

賞味期限 2009年3月9日(要冷蔵)

ご注文は、公式HPから注文書をプリントアウトしてご利用いただくか

直接メールまたは電話で承ります。

来店時にお受け取りになるということでも大丈夫です。

今回は全部で8個あります。


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17日 14:00現在    残り6個

    17:00現在    残り5個

18日はサーバー・メンテナンスの為、閲覧ができませんでした。

19日 15:00現在    残り3個

20日 13:00現在    残り1個

最後の1個は、重複を避けるためにお電話にて承ります。






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ジャムを煮るのは深夜が良い。

一日の仕事が終わって、片付けも済んで

ひとり心静かにジャムを煮る。



砂糖の浸漬にかける時間はおよそ8時間。

最初はごく弱火。

じっくり加熱して、均等に熱を行き渡らせる。



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何度煮ても、同じように煮上がることはない。

苺の熟れ具合、糖度、加える砂糖の量などによって

煮え方に微妙な違いが出てくる。



灰汁を掬いながら考える。


ジャムを煮ることは、人生に似ている、と。





瑞々しく、ハリとツヤのある、生の果実。

そのまま食べても十分に美味しいものに

わざわざ砂糖と熱と時間を加える。


最初の火力を誤ると、美味しいジャムにはならない。

ゆっくりと、静かに温めることが、仕上がりに差を生む。



頃合いを見て火力を上げる。

灰汁は、泡のような弱いものから徐々に濁ったものに変る。

苺は、ハリとツヤを失って、鍋の中を無様に漂う。



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やがて灰汁が出なくなり

苺は、つややかになり、煮汁を含んでより甘くなる。

これは既に苺ではなく、ジャムというものに生まれ変った姿。


しかし、種はそのまま。

より力強く、その姿を示している。



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煮始めから約2時間。

絶えず様子をみていると、いろいろなことを考えてしまう。


対流に任せて、鍋の中を動く苺。

火の勢いに動きを任せられるほど周囲に余裕はなく

他の苺にぶつかり、潜り、押し上げられ、

鍋の中央から鍋肌へと移動する。

鍋肌に辿り着いた苺は、静かに鍋の底へ消えていく。




換気扇の音だけが聴こえている。


ジャムを煮るのは深夜が良い。