築地へ仕入れにでかけるたびに
八百屋の店先に並んでいる梅が気になって仕方なかった。
いいタイミングで梅仕事に手をつけることもできず
「六の市」にかかりきりになってしまった今年の6月。
干す頃を見計らって、そこから漬け始めの日を逆算するので
ここで先延ばしにすると、後が面倒なことになる。
「六の市」のあと少しゆっくりしたかったが
そうもいかず、週明けから早々に取り掛かっている。
梅も天気も待ってくれないから、休んでいる暇がない。。。
今年も20kg。
傷のあるもの、傷みかけているもの
全体に熟れているもの、ヘタの周りが熟れているもの。。。
梅干として漬け込むのに適さないものを除いて、だいたい18kg。
ここではじいた梅は、梅酒に使う。
今年の梅酒は、昨年の経験を生かして二段仕込みとした。
最初の仕込みは「六の市」の前に済ませることができたので
こなれたところへはじいた梅を追加するところから。
昨年は、最初の糖度が高すぎたせいか、梅が固くなってしまった。
黒豆や、栗の渋皮煮を作るときと原理は一緒なのかな?
そう思って、今年は二回に分けて仕込むことにした。
酒も、初回の仕込み分はアルコール度数を40度にして
梅のエキスを十分に抽出している。
これで梅と黒糖がこなれたら、味のバランスを見て
仕上げの分の黒糖焼酎を加える。
ということは三段仕込みか?
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