彩り

雨水

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陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)

冴え返る、凍て返る、といった言葉が当てはまる頃。
そう言いながらも、寒さが大分緩んできましたね。

春。

もうすぐそこまで来ています。


 
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玄関で二十四節季をお知らせするようになって早一年。
前回の立春は一年巡って二回めの字でした。
不細工な字を掲げて一年。
客観的に観て、これといった進歩は・・・ありません。
まぁ、それでも自分としては
それなりに得るところがあったように思います。

「普通にしっかり書く」といことが、如何に大変であるかという
ごくあたりまえのことが解ったのは何よりの収穫です。

月に2回の割合で、書き換え、掛け換えをしてきましたが
恥ずかしい、と思わない字は無かったと思います。

何枚か書いたうちの中からマシなものを選んでみても
2週間という時間をかけて見れば、見る毎に、見るほどに
己の未熟な心の在りようが、筆の動きとして跡を成し
でん、と納まり返っているようにしか見えないのです。

花を活ける方がまだ良いです。あれは自然の産物ですから。
ソッポを向こうが、不細工だろうが、へちゃだろうが、
「もとからある姿」と割り切れば、
少々のことならそれほど気にはならないものです。

ところがどうやら書は違うようですね。
もともと何も無いところへ「書く」ことをして現すのですから
その存在の全てに責任があるわけです。

まっすぐはまっすぐ。
縦は縦。
横は横。
点は点。

それから

入る、置く、払う、止める、といった筆の呼吸。

こうしたことが字の流れの中できちんと出来ていないと
如何に具合が悪いか、ということが
何となく、ですけれども解ったような気がします。

それにしても・・・筆を滑らせて書くと、
何となくそれっぽく見えるから恐ろしいですね。
ちょっと見が良い、とはこういうことをいうのか、と思いました。
そしてそういうものを、時間をかけて眺める破目になると
お尻がむずむずするほど恥ずかしくなってしまうのです。

壁にかけて、自分の書いた字と向き合う時間を作ったことは
自分にとって良かったと思っています。
しかし、それが生かせるほどの字はまだ書けませんね。。。

それでも一年がんばったので、ちょっと筆を走らせてみました。
自分自身に、より難しい課題を与えたつもりなんですが

・・・

もうすでに嫌な気分になっています(苦笑)


立春

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二十四節季を掲げるようになって一年になります。

・・・

へたくそな字を晒して一年も経つのか。

・・・

ああ、ちっとも上手になっていない(苦笑)

大寒

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昨日(20日)から大寒(だいかん)に入りました。

冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也

夜明け前がいちばん寒いのです。
店も静かでした(涙)

早々と

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蕗の薹です。しかも露地もの。
まだ、若くて巻きが固いので、
熱湯でざっと灰汁抜きをしてから金平に作りました。

そういえば・・・7日が大雪でしたね。
二十四節季をお知らせしている額縁が
年末の営業案内に占拠されているため(占拠?)
大雪に入ったことをお知らせする機会う失っていました。

雪いよいよ降り重ねる折からなれば也 (暦便欄)

高い山々は、もう冠雪を頂いているようですね。
最近はあまり耳にしなくなりましたが・・・
風巻(しまき)という言葉があります。
木枯らし、虎落笛(もがりぶえ)、颪(おろし)
何れも冬の冷たい風をさす言葉です。
都心でもすっかり冬の気配が強くなってきました。
山のあるところはもっと寒いことでしょう。

この寒さの中、大地から顔を出す新芽がある。
それを採って頂くことが出来る。

なんともありがたいことだと思います。

出回り始めの蕗の薹は、しっかり苦く
春の野の香りがしました。


立冬

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冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆれば也 (暦便欄)

枯れ葉、落ち葉、朽ち葉、望み葉・・・

枯れて落ちて朽ちて肥やしとなり
そして春に向けての再生を望む。

「冬」という言葉には少しばかりの切ない響きと
来る春への暖かい願いが感じられます。

終わりと始まり。
滅びと再生。

明け方の5:00くらいになると
外はもうすっかり寒く、吐く息は白く凍ります。
身が引き締まるような思いがするとともに
静かに流れる時間の息遣いが聞こえるのです。

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