いやいや・・・暑いですね。
台風が去って、残されたのは熱帯の気候。
そこへフェーン現象も加わり・・・
ここは本当に日本なのか、と思うような暑さです。
各地で35度前後の気温が観測されていますが
観測値は百葉箱の中の気温。
(芝生の上、地上から1mのそれも箱の中の気温です)
都心の熱気はそれ以上のはず。
特に、アスファルトの上は高温になりますから
地表から1m位までは40度前後あるんじゃないでしょうか。
こういう暑さのときに気をつけなければいけないのが熱中症。
症状についての説明はここでは省きますが
この熱中症は、特に高齢者に起こりやすく
これは体内の水分の保有率と関係がある、といわれています。
つまり。。。
体内の水分が少ないと体を十分に冷やすことが出来ないので
熱中症になり易い、ということなのです。
さて、ここからが本日のお題目。
「暑いときに冷たいものを食べる(飲む)」ということと
「水分を摂って身体を冷やす」ということは
必ずしも同じではないということ。
先日のお粥の話の補足になりますけれど。。。
冷たいものは身体を冷やします。
が・・・
冷たい飲み物や食べ物によって冷やされるのは
「身体のごく一部分」でしかないということです。
例えば冷水やアイスクリームなど。。。
口に入れると冷たくて、暑さを凌いだ気分になれます。
でもこれは、
せいぜい口内、喉、胃袋が冷やされる程度です。
この程度では、本当に体温が下がって
暑さでどうにかなりそうな身体を冷やした、
ということにはなりません。
また、アイスクリームなどの甘いものを摂ると
血糖値が上がり、造血指令が止まり、体温が下がる
という一時的な効果は得られますが、これは
「血液が十分に行き渡らないから末端が冷える」のであり
「循環する水分のラジエーター効果によって冷やされる」
のとは違う、ということなんです。
むしろ冷たいものを摂ることによって内臓の温度が下がり、
その消化能力を低下させることの方に問題があって
(内臓がもっとも働きやすいのは37度だそうです)
こうしたことは
「食べることによって悪い結果を引き起こす」という
食本来の目的から大きく外れることにもなりかねません。
こういうときに摂取するべき食物は
「水分を多く含む夏の野菜」なのです。
特に胡瓜がお勧めです。
胡瓜はその殆どが水分で出来ている上に
地中からのミネラル分を多く含んでいます。
吸収し易い上に、利尿作用もあるので
水分の補充と排出が起こり、体内に水が循環します。
これが身体を冷やす力となり、結果的に体温が下がる。
生きるためにものを食べるって
そういうことなんだと思います。
発汗によって失った塩分の補充を兼ねて、
味噌と一緒に食べれば更に良し。
自販機にお金を入れてガチャン!
スポーツ・ドリンク等を否定するわけではないのですが
身の回りにちゃんと必要なものがあるにもかかわらず
「不要なゴミを産し、結果的に地球の温度を上げる」
というのはいかがなものでしょうかね。。。
まぁ・・・
そうした産業の発展があったからこそ今日がある、
とも言えるのですけれど。
そろそろヤバイかな、と気がついてる人がいるだけ
少しはマシな世の中になったんでしょうね。
写真の胡瓜は四川胡瓜。その切り口には水が。。。
これは切って間もなくの写真です。
多少の便利さとちょっと引き換えにすれば良いのです。
しっかり生きるために、こういうものを食べましょう。