よろずごと

CLAYD (クレイド) 始めました。

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天然の、バス・パウダーです。

飲食店で取り扱うことを不思議に思われるかもしれません。

「CRAYD」と当家の両方をご存知の方なら、きっと頷いていただけることでしょう。


「アメリカの砂漠の地中6mから採れた厳選された高品質なクレイ」

と、説明書にはあります。

パッケージの中身 = パウダーを、お湯に溶いて入浴する。

その効果については、説明書に詳しく書かれています。

あるいはHPをご覧ください。




とても似ていると思いました。

ハーブ

南信州の伊那谷で、自然農法を実践しています。

肥料も農薬も使っていない土を触っているときの心地よさ。

これといった農具も使わないので、手で土を触る日々。

保護用の手袋ごしですが、土から何かが伝わってきます。

同じように、自分の掌から何かが出ていきます。


「CRAYD」を溶いた湯に浸っていると

身体全体が、自家の畑に埋もれているような気分になります。


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一回分づつ、丁寧にパッケージされています。

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包みを彩る写真も300種類あるそうです。



話は変わりますが、合気道を愛好しています。

交通事故で傷めた体のリハビリと思って始めたのが12年前。

外傷性くも膜下出血、脊椎損傷、右上肢不全麻痺等々。


人間 vs 2t トラック。

当然、トラックが勝ちました(笑)


怪我がある程度、回復したときに自分なりに考えまして

合気道か、太極拳を始めようと決めました。

勿論

車を避けるためでなく、その後の生活を安定させるために、です。


当時お世話になっていた整体の先生に相談したところ

合気道を勧められました。

これが性に合ったようで、十年以上、続いています。


ごくまれにですが、良い稽古ができたなぁ、と感じることがあります。

稽古相手に恵まれて、自分の体が良く動いたとき。

相手からの良い気を頂き、自分もまたそれに応えたと思われたとき。

体の芯を冷たい風が通り抜け、そのあと、温かく満たされていく。

何かが抜けて、何かが入り込んでくる。

「ああ、通じた」 と、思える瞬間。

稽古相手を通して、

何処かとても居心地の良い場所に繋がっているような気がするのです。


「CRAYD」 を溶いた湯からあがった後は、

良い稽古ができたと思えた時の、肌のざわざわした感じを思い出します。

ひょっとしたら、異界とつながっているかもしれない。

安堵と不安の入り混じった、何とも言えぬ感じ。



食事を摂る際に、糧となりうる食べ物に出会い、それを咀嚼するとき。

「自分は命をかみ砕いているのだ」という

僅かな恐れを覚え、同時に、密かな喜びを抱きます。

ときどき、植物よりは二本足、さらには四本足の

より力強い命を欲することがあります。

人間も動物であると思わずにいられない瞬間です。


他の命を奪いながら生きている。

だから、ときどき苦しくなる。

強い命を食すれば、食しただけ

除かねばならない何かが体の中にが溜まっていく感じがする。

それで、年に三日ほど断食をするのですが

この時もまた、同じような感じを受けるのです。

断食が終わるころ。

このままずっと食べなくても生きていられそうな気が、ふとするものです。

細胞の一つ一つが、風や水に、敏感に呼応する感じ。

その時、自分の皮膚は皮膚でなくなっており

鏡に映る顔の輪郭すら、曖昧に見えます。

空腹で眩暈がしている、ということではなく

自分の体が周囲に溶け込んでいくような錯覚に陥ります。



もう一回、接したみたいと思う、それぞれの瞬間。

畑の土も、合気道も、断食も、「CRAYD」 も

同じ穴の中で繋がっているような気がしてなりません。

その穴の奥には、何があるのでしょうか。


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「CRAYD」 の説明書の上に、当家のご神体がどっかりと腰を下ろしています(笑)

ご神体がどいたときに開くのは、扉か、蓋か。

ここから先は、体験するのみです。



こんなところに

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ビニールハウスとビニールハウスの間。

冬の間に霜柱で持ちげられた土の表面が、そのまま乾いてできた隙間。

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なんと、ひばりの巣。

うっかり踏みつけてもおかしくないほど、見事なカモフラージュ。

まもなく巣立ちのときを迎えるようです。

鳶に気をつけてね。

先日の

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静岡は沼津にて、フランス料理を頂いてきました。

さだ吉が始まる前に、仕事でお世話になったシェフの店を訪ねたのです。


行き来するだけでも大変そうな、長~い厨房。

でも、なかなか理想的な厨房です。

手前は冷たい料理。

奥が温かい料理。

料理の温度の住み分けが出来る、というのは羨ましい限り。


さだ吉の厨房は、炭火の火力が勝っていた上に

おうどんを茹でる度に、中央の大鍋を全開にしていましたから

そりゃぁ、端から端まで暑かった!

カウンターのお客さまも暑かった(苦笑)

夏の盛りには、炭火を使う料理を休みにしていたくらいですもの。


新しい店は、きっと改善されていることでしょう。

大鍋が無いのは淋しいことですが、炭火の位置も変わり

カウンター席が、以前より、過ごし易くなると思います。


お楽しみに。



ああ、そうか。。。

よくよく考えてみたら

今日、現役を引退する、ってことなんですね。


再始動後も店には立ちますけれど

それは、立ち上げと引継ぎのため、ですから。



その後ですか?


農業を始めます。


これからは、皆さまに「おいしい」と、いって頂けるような

野菜を作ったり、探したりして暮らしていきます。

いうなれば、さだ吉[ 鎹 ]カスガイの契約農家になる。

口で言うほど簡単なことではないと思いますけれど。


現役を引退しても、ご縁はまだまだ続きます。

だって、言うじゃありませんか。

店はカスガイって。

(笑)


準備は進んでいます。

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既製品に具合の良いものがなくて

指物職人さんに製作を依頼しました。

仕上がりが楽しみです。
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【六ばんめの味】

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